風の成長記録(簡易版)
小学校時代(前半)
一年生
この年に、現実として学習障害と直面することになりました。
風にとって、数字とは絵やマークの類でしかなかったことに気づいたのは算数ででした。
それまでは、遊びで数を数えたりはしてたのですが、それは会話でのこと。
会話での数字と文字での数字が、風には違うものだったのです。
文字の数字が、量や大きさ、個数などを表すという認識が風には出来ていませんでした。
これには、私も途方にくれてしまいました。
どう説明してあげていいのかわからないのです。
自分にとってごく当たり前のことほど、説明が難しいものはないのではないでしょうか?
この年は私の持病が最悪の時期でもありました。
医者の投薬ミスで、現実と夢の区別がつかず、風に勉強を教えてあげることも困難で、…それどころか、数字の意味が理解できない風に辛くあたってしまったこともありました。
これを読んでいる方には申し訳ないのですが、風がどうやって数字の持つ意味を理解できるようになったのか、はっきりと覚えていないのです…
ただ、紙に数字を書いてミニカーをその数字の分だけ置く…それを必死に繰り返したことは覚えています。
それが役に立ったのかどうかは、その頃の記憶がぼんやりしていて、はっきりと思い出せないのです。
それでも、きっと必死に風は頑張ったのでしょう。
1学期の終わりまでには、クラスメイトに追いつくことが出来ました。
もちろん、担任の先生が素晴らしいフォローをしてくださったおかげでもあります。
数字のことが解決すると、一年生での学習面についてはその後大きな問題はありませんでした。
けれど、やはり集団行動が苦手で一人を好む風は、集団登校班やクラスで浮き上がる存在になり、『いじめ』らしきものが始まっていました。
実際に参観日のとき、目の前で風が意地悪をされていたのを目撃したこともあります。
そのとき私がとった行動は 『意地悪をした子を抱きしめる』というとんでもないものでした。
『○○くん…そういうことは、されるととてもいやなことなんだよ〜♪』と笑って明るく言いながら、その子を思いっきり抱きしめたのです。
その子にしてみれば、大勢の人の前で自分のした意地悪を指摘され、なおかつ赤ん坊のように抱きしめられるという状態はとんでもなく恥ずかしいことであり、それを見ていた他の意地悪な子も『自分もこんな目にあいたくない』と思ったのでしょうね。
いじめとか意地悪は無くなりました。
(近所で私に抱きしめられてない子はほとんどいません (≧m≦)ぷっ!)
二年生・三年生
運よく二年生、三年生のときも一年生のときと同じ先生が担任でした。
学習面では大きなつまづきもなく、一番穏やかな時期だったかもしれません。
漢字に関しては素晴らしい速さで覚えることができ、一度覚えたら決して間違えることも忘れてしまうこともありませんでした。
(あることに対して、大きな才能が働くというのも、障害の症例のひとつですね)
けれど、体育だけはどうにもこうにも苦手でしかたなかったようです。
『人前で失敗するぐらいなら最初からやらない!』 『これは絶対自分には出来ない!』
風はそう思い込んでしまう性格でした。
身体を使う体育で失敗するということは、他の教科に比べてとても目だってしまうものです。
体育の時間はひたすら担任くっついて、時間をやり過ごしていたようでした。
そして、どんどん運動会や何かの発表会が嫌いになっていった時期でした