風の成長記録(簡易版)
小学校時代(後半)
四年生
この学年になると、学校の指導方針ががらっと変わりました。
そう…まるで、中学入学準備が始まったかのようでした。
一〜三年まで担任だった先生は転任され、担任が変わりました。
学年が変わってすぐの参観日に出て、私は落胆しました。
授業の進むスピードが今までとは比べ物にならないほど早くなっていました。
教壇での先生の話はとても早く、黒板に書かれたものもあっという間に消され、風はただそこにいるだけでした。
授業に参加できるような状況では無かったのです。
ひとり取り残されている風に担任は気づきながらも何のフォローもしてくれず、私が風の席に行ってつきっきりで授業の説明をしました。
このままでは風はつぶれてしまう…
すぐに、支援クラスへの移動を希望しました。
ボーダーキッズで、なかなか支援クラスに正式に移ることが出来なかったのですが、
教育センターにも相談して、小学校側に資料を送ってもらい、なんとか支援クラスに移ることが出来ました。
それでも普通クラスから完全に移動したわけではなく、科目によってクラスを通い分けるというものでした。
二学期になると普通クラスの担任は市のお偉いさんになってしまい退任。
代わりに新しい先生が担任になりました。
このことは、風を地獄から救ってくれることになりました。
普通クラスに風がいるときは、きちっとフォローをしてくれましたし、とにかくかわいがってくれました。
精神年齢の発達も遅れていた風に積極的にスキンシップをとってくださり、風もそのことで安心して学校に行けるようになったのです。
その先生がいなかったら、風は不登校になっていたでしょう。 感謝しきれない想いでした。
それまでは、集団の中で学校行事に参加しなくてはならなかったのですが、支援クラスに籍を移してからは行事は少人数の支援クラスから参加することになり、やっと風の居場所が見つかった…そんな思いでした。
五年生・六年生
中学入学準備の色が益々濃くなってきて、授業も難しくなり、風は支援クラスで過ごす時間が増えました。
時には先生とマンツーマンで授業をすることもあり、成績も中ぐらいで親としては嬉しい限りでした。
創造性が乏しかった風も伸びやかな環境でいられたことがよかったのか、なんと版画が市で入選。
これには、みんなびっくり!嬉しいニュースでした。
そんな中で、新たな苦労が風に…
てんかんの発症です…
『どうして風ばかり苦しむんだろう…』
親としては本当に切ない思いでした。出来ることなら私が代わりたい…そう真剣に願いました。
あとは、先生が付きっ切りでしたが、キャンプや旅行にもなんとか参加できましたし、楽しい小学校時代の最後が送れたと思っています。
小学校時代…ここまでいろいろありましたが、ちゃんと楽しい子供時代が送れたことを神様に感謝しています。